百年三代続く果樹園農家
大正5年、演習場に初めて植えられた蜜柑の樹。私たちが新工場として使っている津貫小学校跡施設の近くにその植樹記念碑は建っています。柑橘の栽培に適したこの町で、清木場果樹園は百年三代にわたり柑橘類を栽培。いまでも秋になると、初代・祖父の植えた樹に蜜柑が実ります。幼い頃、蜜柑畑で日暮れまで遊び、祖父について草取りや収穫を手伝っていました。三代目の私が目指すのは、樹の上で黄金色に熟した金柑の美味しさと、たわわに実る幸せな風景を、まるごと皆様にお届けすることです。
小学校を再利用したジャム工場
2017年に閉校した津貫小学校には、父と自分(果樹園主)、息子も通いました。地域の思い出を大切にしたいと校舎を活用して新工場を設立。校庭には芝生や大樹も整備。地域のイベントにも活用中。
事務の木机、給食用の木製ワゴンなど、学校当時の思い出が詰まった家具も活用
栽培から加工まで自園自製
つややかに燦々と輝きながら熟した「完熟きんかん黄金丸」。枝からもいでそのまま頬張ると、清々しい香りとまろやかな果肉に自然の恩恵を感じます。12月から3月まで。順次熟していく金柑の収穫は全て手作業。一つの木にはまだ黄色い未熟な実から完熟まで様々な熟度で実っています。表面の紅の差し方を熟練の目で見分け、熟したものだけをはさみで丁寧に摘む。白い息の出る早朝からの作業です。
乳酸菌などを活用した堆肥は樹自体を強くする。柑橘の皮を構成している油胞とよばれるつぶつぶ。その中には爽やかな香りの素となる天然の成分が詰まっている。油胞に紅色が差したら完熟のサイン
6~7月にかけて咲く可憐な白い金柑の花。ここから約7ヶ月、樹に実ったまま完熟するまで育む
ジャムやコンポートを開封してからも金柑のフレッシュな香りが長持ちする。そんな「香りの宝石瓶」をお届けしたくて
三代目果樹園主・地域特産物マイスター 清木場 真一
金柑ジャムは鹿児島県産のサツマイモで作られる発酵液で酸味をつけます。金柑を含めて材料は3つだけ。コンポートは砂糖、洋酒と素性の明確なものだけを使います。シンプルな材料を際立たせるのは一つ一つの工程を丁寧にすること、そして糖度を抑えること。金柑自体のとろみを見極め、煮詰める。どれも目の離せない作業です。
清新な香りと美味しさを封じ込め、出来立てを出荷。日本中の食卓に完熟金柑「香りの宝石瓶」の美味しさをお届けいたします。
地域特産物マイスター
地域特産物の生産;加工などの分野で卓越した技術・技能を有し、産地育成の指導者となる人材として、公益財団法人日本特産物協会によって認定・登録される
~本物の風味のために~
材料のポイント
- 鹿児島県南さつま市で育てる金柑。樹上で実ったまま完熟させた「完熟金柑黄金丸」を使います
- 鹿児島県産サトウキビで作るきび砂糖のまろやかな甘さ
- 鹿児島県産サツマイモを発酵させた酸味液の爽やかさ
- 北海道産てんさい糖から作るグラニュー糖のすっきりとした甘み
- 国産はちみつの芳醇な甘さ
- 鹿児島県産サツマイモの澱粉で透明感のあるとろみ
- 香りの脇役は、国産ゆず、国産レモン果汁、国産しょうがを使用
会社概要
会社名
有限会社清木場果樹園
本社
〒899-3611 鹿児島県南さつま市津貫10660番地
工場
〒899-3611 鹿児島県南さつま市津貫6568番地
TEL
0993-55-3260
FAX
0993-55-3261
営業時間
10:00~16:00(土日祝日は休業)
受賞・メディア掲載歴
平成28年
たんかんジャム「南さつま市ふるさと産品コンクール 金賞」
きんかんコンポート「ヒルナンデス!(日本テレビTV放映)」
平成27年
河内晩柑マーマレード「南さつま市ふるさと産品コンクール 金賞」
平成26年
甘夏マーマレード「南さつま市ふるさと産品コンクール 銀賞」
平成25年
きんかんコンポート「南さつま市ふるさと産品コンクール 銀賞」
平成18年
金柑ジャム「朝食におすすめのジャム第10位(日本経済新聞)」